住みながら不動産を売却する方法は?メリットと注意点をご紹介!

住みながら不動産を売却する方法は?メリットと注意点をご紹介!

不動産売却を検討している方のなかには、住みながら売りたいと考える方が一定数いるはずです。
しかし、住みながらの不動産売却は、通常のやり方とポイントが異なるので注意しなければなりません。
そこで今回は、住みながら不動産を売却する方法をはじめ、メリット・デメリットや注意点をご紹介します。

住みながら不動産を売却する方法

住みながら不動産を売却する方法

住みながら不動産を売却する方法は、以下の3つです。
それぞれどのような特徴があるか、売却方法を決める前に確認しておきましょう。

方法①売り先行を選ぶ

住みながらの不動産売却では、売り先行がおすすめです。
売り先行とは、自宅の売却をおこなってから新居を購入する住み替え方法を指します。
売り先行では、先に自宅の売却をおこなうため、売却益を新居の購入費用に充てられるのがメリットです。
資金計画を立てやすいのも特徴で、理想の住まいを見つけやすくなるでしょう。

方法②リースバックを契約する

リースバックとは、不動産を売却した後に賃貸借契約を結ぶ方法です。
住み慣れた自宅を手放したくない方は、リースバックを検討すると良いでしょう。
売却後には、賃貸物件として住み続けられるため、固定資産税や火災保険の支払いも不要です。
買主は、不動産会社となるのが一般的で、周囲に売却が知られる心配もありません。
離婚や住宅ローンの滞納など、ネガティブな理由で売却を検討しているなら、リースバックも選択肢の一つです。

方法③リバースモーゲージを利用する

不動産の売却を検討しているのが高齢者だったケースでは、リバースモーゲージが利用できます。
リバースモーゲージとは、不動産を担保にお金を借り、死後に売却代金で返済をおこなう方法です。
これは、主に65歳以上のシニア層を対象としているローン商品で、存命中は原則として利息のみの返済で融資を受けられます。
また、担保の価値に応じた限度額が設定されており、その用途は老後の生活資金や家の修繕費用などさまざまです。
住みながら不動産を売却したい場合は、リバースモーゲージの利用も選択肢の一つに入れてみると良いでしょう。
このリバースモーゲージを最大限活用すれば、老後の住まいがより良いものになるはずです。
くわえて、利便性の高い立地や庭付きの住宅など、不動産購入の条件を広げられる可能性があります。

住みながら不動産を売却するメリット・デメリット

住みながら不動産を売却するメリット・デメリット

住みながら不動産を売却する際には、メリット・デメリットを事前に把握しておくことが大切です。
とくに、デメリットは注意しておかないと、売却後に住み心地が悪くなるおそれがあります。
住み替えを成功させるためにも、住みながら不動産を売却するときのメリット・デメリットを2つずつ見ていきましょう。

メリット①住み替え費用を抑えられる

住みながらの不動産売却では、住み替え費用を安く抑えられます。
仮住まいを探す必要がないため、引っ越しの手間や費用を削減できるでしょう。
引っ越しには、敷金・礼金などの初期費用が発生するので、仮住まいを用意するケースだと、新居購入とあわせて2回分の初期費用がかかります。
住み替え時の大きな負担となる可能性が高く、家計を圧迫しかねません。
住み替え費用を安く抑えたい方は、住みながらの不動産売却を検討してみると良いでしょう。

メリット②内覧時に物件のアピールができる

住みながら不動産を売却すると、内覧時に物件のアピールができます。
生活のイメージを伝えやすく、購入希望者の購買意欲も高められるはずです。
現在使っている家具・家電に付加価値が付く可能性もあり、売却額の上昇につながります。
内覧者と直接交渉がしやすいため、スムーズな不動産売却が実現できるでしょう。

デメリット①生活感がイメージダウンになる

住みながらの不動産売却は、生活感が出やすく、イメージダウンにつながる可能性があります。
家の状況によっては、住みながらの売却が逆効果となるおそれがあるので注意が必要です。
外観や室内の汚れ・傷が目立つときには、空き家で売却したほうが良い結果を得られるケースがあるでしょう。

デメリット②内覧予定で休日がなくなる

不動産売却を成功させるには、柔軟なスケジュール管理が欠かせません。
内覧予約は休日に集中するため、予約の状況次第では休日がなくなる可能性もあります。
自分の予定を優先してしまうと、なかなか買い手が見つからないので、売却が長引いてしまうでしょう。
早期・高値売却を目指しているなら、内覧希望は優先的に案内しなければなりません。
ケースによっては、週末になって急遽申し込みが入る可能性もあるので、柔軟な対応が必要です。
すぐに対応できるよう、売却期間中のスケジュールはなるべく空けておきましょう。

住みながら不動産を売却するときに押さえておきたい注意点

住みながら不動産を売却するときに押さえておきたい注意点

住みながらの不動産売却では、以下の注意点を押さえておく必要があります。
何も知らずに対応してしまうと、買い手がなかなか現れなかったり、売却価格を値切られてしまったりするおそれがあるので注意が必要です。
住みながら不動産を売却するときに押さえておきたい注意点は、主に3つあります。
それぞれの特徴を売却前に確認しておくと、失敗やトラブルを避けられるでしょう。

注意点①こまめに掃除をおこなう

住みながらの不動産売却では、こまめな掃除が重要です。
内覧者に過度な生活感を見せないためにも、部屋の整理整頓や掃除は定期的におこなっておきましょう。
とくに、キッチンやトイレ・浴室などの水回りは汚れがたまりやすいので、入念な掃除が欠かせません。
状況によっては、専門の業者にハウスクリーニングを依頼するのもおすすめです。
ハウスクリーニングを依頼すると、その分の費用はかかりますが、短時間で部屋が綺麗になります。
部屋の印象が大きく変わるので、内覧者の購買意欲も高められるでしょう。

注意点②内覧しやすい空間づくりをする

住みながら不動産を売却するときには、売主が内覧に立ち会います。
その際に、内覧者が自由に回れる空間づくりが必要です。
売主が誘導するよりも自由に回れたほうが、納得して物件を購入しやすくなるでしょう。
内覧者がスムーズに見学できるよう、無断で開けにくい収納扉や引き出しは、事前に開けておくことをおすすめします。
また、部屋が暗いときは照明を工夫し、空調などにも気を配ることが注意点です。
快適な状態で見学をおこなえるよう、内覧者の立場に立って考える必要があります。

注意点③新居探しは売却活動と同時進行でおこなう

売却の目処が立ったら、新居探しをスタートさせるのがポイントです。
自宅の売却が決まっても、新居探しがまだのケースでは仮住まいが必要になります。
余計な費用がかかるため、自宅の引き渡し日と新居の引き渡し日は、できる限り近付けることが大切です。
そのためにも、新居探しは早めに進めておかなければなりません。
自宅が売れる前に新居を契約しておけば、住み替えにかかる費用を大幅に削減できます。
1年のなかでも、3月や9月などの引っ越しシーズンは費用が高くなりがちです。
少しでも住み替え費用を節約したい方は、これらの時期を避けて住み替えることをおすすめします。

まとめ

住みながら不動産を売却する方法は、主に「売り先行」「リースバック」「リバースモーゲージ」の3つです。
不動産を住みながら売却すると、住み替え費用を抑えられますが、内覧時の生活感は出やすくなります。
注意点として、こまめな掃除をおこなうことにくわえて、新居探しも売却活動と並行して進めることをおすすめします。